金生山姫螢2023
2023年の観察会・写真教室はすべて終了しました


                 

童謡『てるてる坊主』
作詞・浅原鏡村  作曲・中山晋平

てるてる坊主 てる坊主 あした天気にしておくれ
いつかの夢の空のよに 晴れたら金の鈴あげよ

                 



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6/10(土)今年最後の
「2023金生山姫螢」観察会は終了しました!
ご参加ありがとうございました!



「2023金生山姫螢」は次の日程で開催されました


5/31(水) 第1回写真教室・撮影会
6/3 (土) 第1回アルパコンサート・観察会
6/7 (水) 第2回写真教室・撮影会
6/10(土) 第2回アルパコンサート・観察会

梅雨入りが発表され、お天気が心配された中での開催でした
雨に降られることを覚悟しましたが、てるてる坊主さんは強力で4回とも雨に降られることなく全日程を終了することができました

無事に開催できましたのもひとえに皆さんのご協力のおかげです。心より感謝申し上げます

来年第17回「金生山姫螢」で皆さんとお目にかかれることを楽しみにしています
健康に留意されお過ごしください

ありがとうございました

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当選葉書が届いた方は 写真教室・撮影会 Q&A を熟読ください (4/8)
−−− 葉書は 4/11頃 から順次配達される見込みです −−−



5/17放送 ぎふチャン・ラジオ
「今日もラジオは2時6時」放送原稿を掲載しました (5/18)






 
 当選葉書が到着した皆さんへ


「金生山姫螢」写真教室・撮影会へお申し込みありがとうございます。
当選葉書が届きましたら、参加希望皆さんへのQ&A を熟読の上、ご準備ください。


1、写真教室・撮影会に初めて参加される方で

 「金生山のどこに川があるのですか」
 「どこに光っているのですか。もう20時ですが、まだ撮影に出かけないのですか」

と聞かれる方があります。これらは深夜から未明にかけて光る陸生の金生山ヒメボタルを、河川沿いに生息し夕方から宵にかけて光るゲンジボタルなどと混同した思い込みによるものです。また発光活動の様子も全く異なります。
金生山ヒメボタル撮影を成功させるには、まず天然記念物金生山ヒメボタルについてよく知る必要があります。下のチラシ、Q&Aをお読みいただき、ヒメボタルの生態について知っていただいて、ご準備をお願いします。


2、当日は自動車の通行を禁止している時間帯があります

「金生山姫螢」観察会・写真教室・撮影会の開催当日は午前1時半までは車の通行を禁止します。それより前にお帰りの方は、麓に車をとめて来山する必要があります。
ヒメボタルの発光活動は0時過ぎに始まることが多く、1時台から2時台に最も活発になるのが普通で、ピーク時期には薄明が始まる直前まで発光が続きます。早い時間に下山される場合、ヒメボタルの発光活動が十分には始まっていないこともあります。
時間に余裕をもって来山されることをおすすめします。

下に 「2023金生山姫螢 ポスター・チラシ」 を掲載しています。ヒメボタルの写真撮影時刻に注目してください。
オモテの写真は01時45分に、ウラの写真は01時03分に撮影しています。

それぞれ撮影データを付けていますが、どちらも合成した画像ではなく1枚撮りの 「写真」 です。


3、申込葉書に

 直前見学会・プレレクチャー参加の有無
 電話番号

などの記載がないまま投函された葉書がありました。また、「写真教室・撮影会参加者」と「撮影をしない付添」を混同した申込葉書がありました。参加申込の要領を熟読の上、応募されるようお願いします。


4、最後に

都合により欠席される場合は必ずご連絡ください。


以上です。
不明な点は事務局までお問い合わせください。

では金生山姫螢でお待ちします!


                              「金生山姫螢」写真教室講師 篠田通弘



−−− 3/1公開の 仮案内 はこちら −−−













『2023金生山姫螢』 写真教室・撮影会
参加希望の皆さん への Q&A



 『2023金生山姫螢』写真教室・撮影会についてのお知らせ


 『金生山姫螢』16周年、ヒメボタル写真教室を開催して14年です。
 開始当初は10人も集まっていただければ、という気持ちで始めた写真教室・ヒメボタル撮影会でしたが、金生山ヒメボタルが知られるにつれ全国から参加希望をいただくようになりました。2020年、2021年とコロナウイルス感染症拡大のため中止のやむなきに至りましたが、2022年に再開することができました。
 『2023金生山姫螢』は、山門コンサート・観察会(申込み不要・撮影は不可) と 写真教室・撮影会(事前申込みが必要・見学は不可) を別日程とし、写真教室・撮影会は各回15名限定としています。写真教室・撮影会は4月1日消印から往復葉書で受付を開始します。4月1日消印葉書のすべての到着を待って当選者の決定をいたします。
 『金生山姫螢』はひとえに皆さんの熱意とご支援によって開催されます。関係各位に心より感謝を申し上げます。

 かつてはホタルと言えば誰もがゲンジボタルを思い浮かべましたが、深夜に鋭く発光する山蛍・金生山ヒメボタルの発光の魅力が全国に知られるようになるにつれ、『金生山姫螢』当日に初めて来山される方や、ヒメボタルを見るのは初めてという方もいらっしゃるようになりました。中にはホタルや星空など夜の撮影は経験がないという方からも写真教室・撮影会に申込みをいただくようになりました。
 しかしヒメボタルは決して撮影が簡単な被写体ではありません。シャッターを押せば写るという明るい日中の撮影とは違って、簡単に撮れるというわけにはいきません。ましてやスマートフォンやタブレットでは写りませんし、生態を脅かす発光する機材の使用は禁止されています。
 そこで写真教室に先立って、直前見学会に続いて初心者向けのプレ・レクチャーを開催し、カメラの操作に不慣れな方に前もってカメラの基礎から勉強していただく場を設けています。おかげさまでプレ・レクチャーはご好評をいただき、「初めてのヒメボタル撮影」のお手伝いになっているのではないかと思います。ベテランの方も、今一度初心に立ち返る意味でも、ぜひ多くの皆さんのご参加をお待ちします。当日は直前見学会を1時間、プレ・レクチャーを1時間半、写真教室を2時間の計4時間半のセミナーを受講していただいた後、ヒメボタル撮影に臨んでいただきます。このうち写真教室は必須としています。

 仮案内公開後、電話でも問い合わせをいただいています。これまでに寄せられた問い合わせを含めて、写真教室・撮影会参加者へのQ&Aをまとめてみました。本年はこれまでの開催と異なる点があります。どうか熟読の上、事前の準備の参考としてください。不明な点は事務局までお問い合わせください。マスクの着用などにつきましては各自の判断におまかせします。

 最後に『金生山姫螢』はベテランの方から初心者の方までが一緒に撮影するという一期一会の場です。ベテランの方もご自身が初心者の頃を思い出して、初心者の方を温かい目で見守って、助け合いながら撮影できるようご協力をお願いします。参加者全員が温かい気持ちで帰られることを心から願っています。

 『2023金生山姫螢』で皆さんとお目にかかれますことを、楽しみにしています。

「金生山姫螢」写真教室講師 篠田通弘
SONY Imaging PRO Support 会員
SONY αアカデミー 講師
Nature Photographer



 【全般】



Q ヒメボタルは誰でも自由に撮影していいですか?
A 撮影できる日は、第1回5月31日(水)、第2回6月7日(水)の写真教室・撮影会開催日に限られます。事前に申し込みが必要で、当日開催の写真教室を受講していただく必要があります。2023年は「金生山姫螢」観察会(観察のみ、撮影は不可)の日程が6月3日、10日です。お間違えないようにご注意ください。

Q 写真教室・撮影会の第1回と第2回ではどのように違うのですか。
A 金生山は大きな山ではありませんが、環境によって発光活動のピーク時期が異なっています。第1回は林のヒメボタルを撮影します。日当たりがいいため金生山で最も早く発光活動が始まります。1週間後に開催する第2回は金生山で最も奥の岩巣で撮影します。林のヒメボタルに比べて少し遅れて発光活動が始まる地点です。

Q 初心者には第1回と第2回ではどちらがお勧めですか。
A ヒメボタル撮影初心者の方には第1回をお勧めします。ヒメボタル撮影では一切光を出さないようにしなければなりません。そのためカメラの設置から設定変更などライトを当てて行うことは厳禁。すべて手探りで行っていただく必要があります。第1回の会場は付近に街灯があるため、カメラの設定を変更したい場合は街灯の下まで移動してカメラの操作を行うことができます。しかし第2回の会場は全く照明はありませんので、完全な暗闇になります。初めて金生山ヒメボタル撮影を行う場合、第1回をお勧めしている理由がそこにあります。

Q 2回とも申し込んでいいですか。
A 申込みはどちらか1回に限ります。両日ともに申し込まれた方は無効となり、抽選対象から除外されます。

Q 撮影したい場合は、当日申し込めばいいですか。
A 撮影するには当日開催の写真教室を受講する必要があります。写真教室申込みは4月1日消印の往復葉書で受付を開始します(2023年の4月1日は土曜日です。3月31日の消印は無効ですので、ご注意ください)。

Q 当選者はどのように決まるのですか。
A 消印順に当選を決定します。4月1日消印の往復葉書による申込みが定員以下の場合は全員を当選とし、次に残席を2日消印の葉書から当選者を決定します。もし1日消印葉書が定員以上となった場合は、その中から当選者を抽選で選びます。この場合は2日以降の消印葉書は抽選されません。なお当選決定は1日消印葉書がすべて到着したことを確認してから行います。
2023年は4月1日が(土)、2日が(日)、3日が(月)です。投函された往復葉書は、3日(月)以降に順次事務局へ届く見込みです。速達、普通郵便の区別はありません。消印の日付順で当選者は決まります。

Q 3月31日消印の場合はどうなりますか。
A 3月31日消印は無効です。必ず4月1日以降の消印がされるように注意してください。

Q 家族や仲間で分担して申込み、当選した人の葉書を譲り合ってもいいですか。
A 申し訳ありません。当選葉書は本人のみ有効です。家族であっても譲渡はできません。写真教室当日に受付で免許証、学生証などで本人確認をさせていただきます。参加は当選されたご本人に限ることをご理解ください。

Q ヒメボタル撮影会場で撮影者が写真教室を受講したかどうか、どうやって区別するのですか。
A 受講者には21時開催の写真教室受付にて当日のみ有効の撮影許可証を発行します。21時開始の写真教室には必ずご参加ください。発行しました許可証は、必ず首から提げて撮影して下さい。

Q 撮影中に許可証は確認するのですか。
A はい。撮影中に確認させていただきます。

Q 5月31日(水)、6月7日(水)以外の日に金生山ヒメボタルを撮影することはできますか。
A 天然記念物保護のため、この両日以外の撮影は禁止されています。

Q 写真教室開催日は一般見学者も参加できますか。
A 写真教室・撮影会開催日は事前申込みされた方だけ参加でき、付添の方を除いて一般見学者は入山できません。

Q 観察会開催日は写真撮影はできますか。
A 観察会は一般観察のみで撮影は一切できません。観察会の事前申込みは不要です。

Q 見るだけだったら、他の日に立ち入ってもいいですか?
A 明星輪寺境内地は私有地で、夜間の立入は禁止されています。6月3日(土)、6月10日(土)に開催される『金生山姫螢』観察会へお越し下さい。それ以外の夜間の立ち入りはできません。観察会の開始時刻は22時です。金生山ヒメボタル観察の方は、観察会当日の22時に山門(仁王門)前にお集まりください。

Q ヒメボタル撮影を成功させるための最善の参加の仕方はどのようなものですか。
A 写真教室・撮影会に当選された方は直前見学会へのご参加とプレ・レクチャー受講をお勧めします。ご自身が撮影される場所を見学し撮影シーンを前もって知ることができます。

Q 「明星輪寺境内地は夜間立入禁止」と看板が出ていますが、仁王門から中に入らなければいいのですか。
A 金生山ヒメボタルは明星輪寺境内地に生息しています。境内地とは明星輪寺の私有地のことで、仁王門から中を指すものではありません。途中の急坂手前に所謂「見晴らし」と呼ばれる場所があります。そこから上が境内地です。「境内地は夜間立入禁止」の看板が出ています。

Q 定員は各回15名とのことですが、写真教室に当選した人は自動車で上まで上がっていいですか。
A 写真教室・撮影会参加者は、山頂の明星輪寺駐車場に車をとめることができます。ただし、深夜1時30分までは車の通行を禁止しますので、1時30分より前にお帰りを予定される方は麓に車を置いてご来山ください。

Q 遠方から参加をする場合の交通手段はどのようなものがありますか。
A 新幹線岐阜羽島駅北口でレンタカーを借りて来山する方法があります。また在来線のJR大垣駅北口でレンタカーを借りる方法もあります。JR大垣駅から金生山明星輪寺までタクシーを利用することもできます。大垣駅からおよそ20分ほどです。
 JR大垣駅から東海道本線美濃赤坂駅への利用をお考えの場合、本数が少ないですから前もって時刻表を確認してご利用ください。
 また大垣駅前から赤坂丸本前まで名阪近鉄バスが出ていますが、こちらも本数は少ないので時刻表を調べた上でご利用ください。

Q 「金生山姫螢」以外の夜間立入が許可されている日はありますか。
A 12月31日除夜の鐘、1月12日初虚空蔵の両日は終夜参拝できます。


 【当日の流れについて】


Q 写真教室・撮影会当日の流れを教えてください。
A 15時       仁王門集合。
  15時〜16時    直前見学会(ロケハン)【必須】
  16時30分〜18時  プレ・レクチャー【任意】(庫裏にて)
          ・プレ・レクチャー参加者は受付で参加費をお願いします。

      (自由、食事をとるために下山も可)

  21時〜23時    写真教室【必須】(庫裏にて)
          ・プレ・レクチャーを欠席された方は、受付で参加費をお願いします。
  23時30分〜01時30分(開始と終了時刻は一応の目安)
          ヒメボタル撮影【必須】

※以上のうち、【必須】のものは必ずご参加ください。【必須】の時間帯に都合の悪い方はあらかじめご連絡ください。

Q 車で上まで上がれますか?
A 写真教室参加者は各回15名限定ですから、全員が車で上までお越しいただけます。

Q プレ・レクチャー終了後、食事をとるために一度下山したいのですが、夜に車で上がれますか。
A 大丈夫です。21時の写真教室に間に合うようにお戻りください。もちろん夕食持参の上で来山くださっても構いません。


 【参加費について】


Q 参加費はいくらですか。
A 写真教室を受講・ヒメボタル撮影される方は1人2,000円(資料代・環境保護協力金を含む)の参加費をお願いします。プレ・レクチャーに参加される方は会場でお願いします。プレ・レクチャーに参加されない方は写真教室会場でお願いします。なお、付添の方は環境保護協力金として100円のご協力をいただきますようお願いします。


 【直前見学会について】


Q 直前見学会は参加した方がいいのですか。
A 都合の悪い方以外は全員ご参加ください。『2023金生山姫螢』写真教室・撮影会は2回開催しますが、それぞれ観察・撮影場所は異なります。とりわけ6月7日(月)は地形が複雑な岩巣を会場とします。直前見学会でロケーションを把握した上で撮影場所を決めていただく必要があります。初めて参加される方は所謂ロケハン(ロケーションハンティング)が必須です。直前見学会を欠席される方は連絡をください。

Q 直前見学会とはどんなことをするのですか。
A 明るい時間帯に撮影場所へご案内します。そこで撮影ポイントを選び、使用レンズの選択、ピントリングの固定などを行います。

Q 直前見学会で場所取りはできますか。
A できません。また見学会終了後は撮影会場への立入を禁止します。


 【初心者向けプレ・レクチャーについて】


Q 開催の趣旨は何ですか。
A 近年、金生山ヒメボタル撮影を希望される方が増えてきました。長年の経験を積んで参加される方の他に、これまでスマートフォンでしか撮ったことがない方、今回初めてデジタル一眼カメラを購入された方、ホタルや星空など暗い中で撮影した経験がない方などがたくさんいらっしゃいます。そのような方を含めて、カメラの基本に立ち返って学んでいただきたいという趣旨です。

Q プレ・レクチャーを申し込みましたが、付き添いも入れますか。
A 申し込まれた人以外の付き添いの人もご一緒にどうぞ。付添の方は環境保護協力金として100円のご協力をお願いします。


 【写真教室・撮影について】


Q 自分はベテランです。過去にも写真教室を受講したことがありますが、今回も受講しなければなりませんか。
A はい。撮影には写真教室を受講していただく必要があります。写真教室の受付で撮影許可証を発行します。これを首から提げていただかないと撮影はできません。

Q 1枚の葉書に2名を記入し申し込み、参加許可葉書が来ました。記入した者以外の付き添いも一緒に参加できますか。
A 付き添い希望者の住所・氏名・連絡先を書かれて申し込まれた方は、その付添の方もご参加いただけます。付添の方は1枚の葉書に1名までです。

Q 写真教室会場から撮影場所までは、カメラを三脚につけて移動してもいいですか。
A 危険ですから、カメラと三脚は別にして移動します。撮影会場へ着いたらライトをつけずに三脚を立て、カメラをセットします。ライトをつけないでケーブルレリーズがカメラにセットできるよう、あらかじめ十分に練習しておいてください。


 【機材について】


Q 撮影に必要な持ち物は何ですか。
A デジタル一眼カメラ、三脚、ケーブルレリーズ、カメラを覆う黒い布、ピント固定用の仮止めテープが必要です。バッテリーはフル充電し、予備のバッテリーの準備もお願いします。

Q 自分は三脚を持っていません。カメラ本体やレンズに手ぶれ補正がついているのですが、三脚が必要ですか。
A 2分間ぐらい微動だにせずに手持ちできる自信があれば、必ずしも必要ないかもしれませんが、それは不可能でしょう。三脚は必ずご用意ください。

Q 三脚は何台使用してもいいですか。
A 1人1台でお願いします。プレートをつけて2台のカメラを左右同時にセットすることもご遠慮ください。

Q 三脚使用上の注意はありますか。
A 暗闇での転倒を防ぐために、ペットボトルなどを三脚に下げて「おもし」としてください。三脚の積載可能重量に注意してください。

Q ケーブルレリーズを持っていないのですが。
A ない場合は応急措置として次の方法が考えられます。カメラのシャッターボタンを押す前にレンズを黒い布で覆い、シャッターを切った後に布を取り去る。これで手ぶれは防げます。ただ、このような方法で長時間撮影は現実的ではありませんので、前もってレリーズを用意されることをお勧めします。

Q デジタル一眼カメラは、デジタル一眼レフの他にミラーレス一眼カメラも使用できますか。
A はい、使用できます。ただしカメラ背面の液晶モニターが常時点灯するタイプのカメラは、黒い布で光を漏らさないようにする必要があります。ミラーレス一眼カメラで背面液晶モニターとファインダーを切り替えできる場合は、液晶モニターを使用せずに必ずファインダー固定で使用してください。またファインダーから目を離した時にファインダーが消灯するかどうか、アイセンサーの動作を確認しておいてください。一眼レフカメラで背面液晶モニターで画像を確認する場合は、黒い布などで覆って光が漏れないようにしてください。メディアへの書き込み時のアクセスランプも、テープなどを貼って光が漏れないようにしてください。

Q 撮影に適しているレンズの焦点距離はどれぐらいですか。
A 表現の意図にもよりますが、初めてヒメボタルを撮影される場合は焦点距離35o(35oフルサイズ換算、以下同じ)前後のレンズの使用をお勧めします。講師がよく利用する焦点距離は、35o、50o、55o、85oです。今年のポスター写真は 85o F1.4 のレンズを開放で使用、チラシ裏の写真は 35mm F1.2 のレンズを開放で使用しています。あくまでも一例であって、これらのレンズがなければ写らないという意味ではありません。

Q 1回目と2回目の場所では、適したレンズは異なりますか。
A 全く初めての方がともかく撮れるように、ということで選んでみます(35mmフルサイズ換算)。
 1回目は比較的奥行きのある場所です。こちらは35o広角レンズを中心に、やや焦点距離の長い50mm前後の標準レンズや85mm前後の中望遠レンズも使用できます。28oはやや画角が広く、街明かりなど余分な光が入り込む恐れがあるので使いづらいです。
 2回目は狭い場所ですから、35mm広角レンズを中心に、28o広角から55o前後の標準レンズまでの焦点距離のレンズをお勧めします。2回目の会場は奥行きがないので、中望遠レンズは使いづらいです。

Q ズームレンズと単焦点レンズではどちらが向いていますか。
A ズームレンズは暗いレンズが多いため、明るい単焦点レンズの方が向いているといえます。が、ズームレンズは必ずしも不適というわけではありません。ズームレンズでも24−70o F2.8などのレンズを開放で使用することもできます。これよりも暗いレンズの場合はISO感度を上げるなどの方法で撮りますが、このことについてはプレ・レクチャーで勉強します。

Q 明るいレンズとは何ですか。
A 開放 F 値が小さいレンズのことです。F3.5のレンズよりF2.8のレンズの方が明るく、F1.4のレンズはさらに明るいレンズとなります。レンズキットとして附属しているレンズはF3.5−5.6というように暗いレンズが多くなっています。このようなレンズでも撮れないことはありませんが、ヒメボタル撮影においてはできる限り明るいレンズが適しているといえます。可能であればF2.8よりも明るいレンズが望ましいです。

Q コンパクトデジタルカメラも使用できますか。
A ごく一部の機種を除いて、撮影は難しいです。コンパクトデジタルカメラは背面液晶が点灯する機種がほとんどですが、この場合は黒い布で覆わなければなりません。デジタル一眼カメラを準備されることをおすすめします。

Q フィルムカメラを使用したいのですが、ヒメボタルは写りますか。
A ヒメボタル撮影で銀塩カメラ(フィルムカメラ)による撮影はハードルが高いと思われます。またヒメボタル撮影に使用できるフィルムは限られていて、カラーネガフイルムの場合「フジカラー NATURA 1600」などですが、すでに生産は終了しています。モノクロフィルムを増感現像する方法も考えられますが、昨今はフィルムが入手しにくくなっています。


 ※※光る機材は使用禁止※※


Q タブレットPC、スマートフォンで撮影できますか。
A それらでは写りません。また、機器自体が発光しますので使用しないでください。観察会・撮影会場で携帯電話やスマートフォンなど光を出す機器の使用は禁止です。

Q 機器が光ってはいけないのは、他の撮影者の邪魔になるからですか。
A 違います。ヒメボタル発光の妨げになるからです。

Q なぜヒメボタル発光の邪魔をしてはいけないのですか。
A 天然記念物金生山ヒメボタルの成虫の命はわずか数日です。その間に必死に光を放って命をつなぎます。光、音など自然界に存在しないものはすべて出さないようにしなければいけません。

Q 暗闇の中で手探りでカメラの操作をするのですか。懐中電灯、ライトを使用してはいけませんか。
A ヒメボタル撮影ではライトの使用は控えていただくようお願いします。目を閉じて、手探りでカメラが三脚にセットでき、さらにカメラの操作ができるよう事前にトレーニングをお願いします。
 1回目の5月31日(水)は街灯が近くにありますから、そこへ移動して設定の変更・確認することができます。初心者の方はできる限り1回目に参加していただくようお願いした訳がそこにあります。
 2回目の6月7日(水)の撮影場所は山中です。全く明かりがありません。そのため万が一の緊急時に備える場合は、100円均一ショップにあるようなごく弱い光量のLEDライトを黒い布で覆って光が漏れないようにしたものを準備してください。ライトはあらかじめ赤いマジックで着色する、または赤色セロファン紙で幾重にも覆って光量を下げておいてください。
 これは緊急時に備えてということです。重ねてお願いしますが、撮影地点では光を決して漏らさないようにしてください。

Q 暗闇の中でどうやってピントを合わせるのですか。
A オートフォーカスは作動しません。ライトで照らしてピントを合わせることも厳禁です。そのため直前見学会に参加して、明るい内にピントを合わせてテープでピントリングを固定しておくことをお勧めします。ただし一度電源を切るとレンズのフォーカスが移動するレンズもあります。その場合の対処方法については写真教室で伝達します。

Q 都合があってどうしても直前見学会に参加できないのですが。
A その方には大まかにピントを合わせる方法について、写真教室の中でお教えします。それに従ってピントリングを固定していただきます。ただこれは次善の方法ですから、できる限り直前見学会に参加されることをおすすめします。


 ※※そのほか※※


Q 一眼カメラ初心者ですが、前もってやっておくべきことはありますか。
A マニュアルやガイド本を見て、使用するカメラの操作について確認をお願いします。ケーブルレリーズをカメラのどこに取り付けたらいいか、真っ暗闇の中でカメラ本体を三脚につけられるかなど、必ず練習しておいてください。目を閉じてケーブルレリーズがセットできるか、カメラを三脚につけられるかなど、練習しておかれることをお勧めします。

撮影に関しては、

 1)オートフォーカスを解除してマニュアルフォーカスとする方法
 2)オートフォーカスの補助光照射を解除する方法
 3)プログラムオート、絞り優先オート、シャッタースピード優先オートを解除して、絞りとシャッタースピードをマニュアルで設定する方法
 4)ISO感度を変更する方法。また、ISOオートを解除する方法
 5)撮影直後に背面液晶モニターに再生画像が表示されるポストビューを解除する方法
 6)液晶モニターの輝度を最も暗くする方法
 7)液晶モニターで画像再生時にヒストグラムを表示する方法

このほかに、夜景・星空を撮影するなどして事前のトレーニングを必ずお願いします。また不安な方はマニュアルを持参され、明るいうちに確認されることをおすすめします。

Q 長時間の撮影に用意しておくとよいものはありますか。
A ホームセンターなどにある「折りたたみ踏み台」があると便利です。撮影中に腰を掛けて休むことができます。

Q 今年、ヒメボタルは光りますか。
A そればかりはヒメボタルに聞いてみるしかありませんが、光ってくれると信じています。

Q 雨が降った場合はどうなりますか。
A 『金生山姫螢』は雨天決行です。雨降りでもヒメボタルは雨の当たらない、草や木の下で光るようです。念のため雨具、カメラを覆うものを用意しておいてください。


 【観察会参加者にも共通することについて】


Q ライトは使用できますか。
A 使用できません。街灯があるので、金生山を上ってくるのにライトは不要です。

Q ヒメボタルを捕まえていいですか。
A 金生山ヒメボタルは天然記念物に指定され、文化財保護法によって捕獲は禁止されています。また決して追い回したりしないようにしてください。

Q 虫除けスプレーは使用できますか。
A ヒメボタルは生きています。保護のため虫除けスプレーや蚊取り線香などの使用は禁止です。虫刺されを気にされる方は、肌を露出しないよう長袖、長ズボン、団扇・扇子を用意してください。

Q 観察会では携帯電話、スマートフォン、タブレットで撮ってもいいですか?
A 観察会では撮影できません。また、携帯電話、スマートフォン、タブレットなど発光する機器の使用はできません。

Q 山頂まで車で行けますか。
A 観察会当日は20時頃過ぎには満車となります。山頂満車の場合は整理員の誘導に従って、中腹の駐車スペース、山麓の駐車スペースに駐車して徒歩でご来山ください。また深夜1時半までは車両の通行を禁止します。それより前にお帰りの方は、山麓に車を止めてご来山ください。

Q 金生山明星輪寺へはカーナビは誘導しますか。
A ほとんどのカーナビは案内ができません。よく「山麓でナビ終了となってしまった、どうしたらいいか」というお電話をいただきます。山頂の明星輪寺に至る途中に「金生山化石館」(大垣市赤坂町4527-19、電話 0584-71-0950)があります。ナビによってはこの金生山化石館までは案内される場合もあるようです。不案内の方は、明るい内にご来山いだき道順を確かめてください。


 −−−以下は写真教室参加者へのQ&Aと同じです−−−


Q  撮影せずに見るだけだったら、他の日に立ち入ってもいいですか。
A 6月3日(土)、6月10日(土)の観察会以外の夜間立入りは禁止されています。観察会当日にご来山ください。

Q 「明星輪寺境内地は夜間立入は禁止」と看板が出ていますが、仁王門から中に入らなければいいですか。
A 明星輪寺境内地とは、仁王門から中を指すものではありません。バス駐車場(所謂「見晴らし」)から上を指します。「境内地は夜間立入禁止」の看板が出ています。

Q 夜間は自動車では上がっていけないということですか?徒歩ならいいのですか。
A 観察会当日以外、夜間は徒歩であっても立入禁止です。

Q 「金生山姫螢」以外の夜間立入が許可されている日はありますか。
A 12月31日除夜の鐘、1月12日初虚空蔵の両日は終夜参拝できます。


 最後に、観察会当日の夕方に来山されてどこに光っているんですか?と聞かれる人が毎年多くいらっしゃいます。夕方に光るゲンジボタルと違ってヒメボタルは深夜に発光します。22時開始の山門コンサートに間に合うようにゆっくりとお出かけ下さい。コンサート終了後、ヒメボタルの発光活動に合わせて皆さんをご案内します。




                







 ● 天然記念物「金生山ヒメボタル」のこれまでの観察結果と観察条件を考慮して、2023年の日程を決定しました。2023年の写真教室・撮影会は第1回、第2回それぞれの観察会に先立って行います。日程の組み方が例年と異なりますのでご注意ください。

 ● 「2023金生山姫螢」の正式な案内はポスター・チラシ完成後となりますが、HPにお知らせを随時掲載しますのでチェックするようにしてください。

 ● 写真教室・撮影会の申込みは例年通り4月1日消印から受付を開始します(往復葉書に限る)。2023年は4月1日が土曜日です。3月31日消印は無効となりますので、4月1日以降の消印がされるよう投函の際にご注意ください。

 ● 4月上旬に「写真教室・ヒメボタル撮影 Q&A」を掲載の予定です。写真教室・ヒメボタル撮影にお申し込みの方は熟読されるようお願いします。